Q. 先日、父が他界したのですが、どこにどのような相続財産があるのか全く知りません。相続財産が不明なときはどのような方法で探したらいいでしょうか。

A. まず故人の兄弟、親類、友人が、過去に故人が購入した財産、金銭の貸し借りについて聞いていることがあります。この人たちから、故人の財産状況など知っていることを聞き出すといいでしょう。故人が顧問弁護士、会計士、税理士を依頼していた場合、故人の債権債務についてよく知っている可能性は非常に高いです。すぐに確認してみましよう。故人が会社に勤めていた場合は、会社の人事部に問い合わせてみましょう。死亡退職金、慶弔金、その他会社との債権債務について把握できるはずです。 故人の自宅で、預貯金通帳類、銀行や証券会社などからの資産報告書等の郵送物、不動産の権利証、固定資産税納税通知書、自動車の車検証などを探してみて下さい。郵送物は特に注意をしましょう。借金の催告書があるかもしれません。借金がどれだけあるのか分からない場合は、全国銀行協会等に開示請求する方法があります。