Q. 長年、会社の代表取締役としてがんばってきましたが、ここ数年の不況のあおりで売上が伸びず負債が膨らみ返済資金の目処が立たなくなってしまいました。業種は、冷凍食品加工業で、従業員50人。500坪の工場を所有しています。・・・どうすればいいでしょうか?
A. 会社経営の行き詰まりの原因究明が大切です。本業自体はそれなりに利益を上げているが、過去の設備投資が過大であったために、借入返済負担が重いだけである場合や、売上が減少したとはいえ、まだまだ会社の収益力があり今後売上の回復が見込める場合などは、借入を圧縮することで再建が可能と判断できれば、民事再生手続も選択肢となり得ます。しかし、売上の回復が認められず、収益力もないと判断されれば、債務超過か支払い不能の状態にあるのであれば、破産手続を選択することになります。この場合、破産申立に至るまでの準備が非常に大事で、経験豊富な法律事務所に依頼すべきです。また、破産管財手続きになりますので、裁判所に納める予納金が必要になります。